保護者と確実に連絡が取れる手段として「れんらくアプリ」を導入し、保護者への連絡手段を「れんらくアプリ」にまとめました。
学校法人向上学園 向上高等学校
教頭 、担任の先生方
その他の導入実績
神奈川県伊勢原市にある向上高等学校は、2022年4月から「れんらくアプリ」を導入して活用しています。全校生徒約1500名が在籍する向上高等学校での「れんらくアプリ」の導入と活用について、向上高等学校 教頭 、担任の先生方に詳しくお話を伺いました。
目次
「あなたの夢、応援します。」
向上高等学校について教えてください。
向上高等学校は「あなたの夢、応援します。」をキャッチフレーズに、学習と部活を両立できる学校生活を目指しています。いわゆる進学校ではありませんが、例えば難関国公立・私立大学から就職まで、生徒の希望をきちんと聞いて、夢を応援する、生徒の可能性をきちんと伸ばしていくことを全力を挙げて支援しています。
本校では「夢」を「可能性」と解釈しています。将来の「夢」がはっきりとしていなくても、生徒には「可能性」があります。高校時代は「今しかできないこと」に一生懸命になることが大切です。自分の「夢=可能性」を信じて、さまざまなことにチャレンジできるようサポートします。そのためのキャリア教育は1年生から行っています。
学習カリキュラムは生徒の希望進路に応じて特進コース、選抜コース、文理コースの3コースを設定しています。各コースは希望進路に合わせて独立したカリキュラムとなっています。また、一般の学校施設に加え、生徒に一人1台iPadを貸与し、ICTを活用する授業展開に対応したWi-Fiの整備や全教室へのプロジェクター設置を行っています。さらに充実した部活動・委員会活動に対応できるように、体育館、特別教室などにも整備しています。
生徒数は現在1学年約500名で、全体では約1500名が在籍し、教職員はスクールカウンセラーを含め104名となっています。
保護者との連絡手段の確立が必要に
向上高等学校では2022年4月より、VISH株式会社の「れんらくアプリ」を導入されました。導入に至った背景を教えてください。
保護者への連絡手段として、20年以上前にE-mailシステムを導入しています。その当時のE-mailシステムは発信回数などに制限がありましたので、数年後には別のE-mailシステムに変更しました。変更したE-mailシステムはファイルの貼付ができましたので、さまざまな資料を送れるようになりました。
学校のICT化という面では、GIGAスクール構想が打ち出される以前から積極的に推進してきました。2016年には教師全員にiPadを貸与し、生徒用共用タブレット100台を導入するとともに、校内のWi-Fi環境を整備しています。そして段階的に生徒に学習用iPadを貸与し、今年度からは全校生徒に貸与しています。
また、2017年から他社のICTシステムを導入、生徒の学習進捗管理から、コミュニケーションツールとして活用しています。こちらでも生徒、保護者と連絡を取ることができますので、保護者への連絡手段としても使ってきました。
ICT化への取り組みを早い時期から行ってきたのですね。「れんらくアプリ」の導入には、新型コロナウイルス感染症の影響はあったのですか。
はい、ありました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、休校や時差登校、オンライン授業などを実施している時期に保護者と連絡が取りにくい状況がありました。
メール連絡では上手くいかなかったのですか。
以前は、E-mailシステムへの登録は保護者に行っていただきました。ただ、入力ミスや学籍番号などを間違えると届かないことがあります。また、学年が上がるとE-mailシステム会社で学年の更新を行うのですが、その際にうまく引き継げないことがあり、多いときには学年で100名近くの修正する必要がありました。また、スマートフォンの機種変更やキャリア変更でメールアドレスが変わってしまい、メールが届かないこともありました。
ところが、新型コロナウイルス感染症の影響による休校や時差登校などの必要から、週間予定をメールで送るようになりました。内容は開校日・休校日、スクールバス運行の有無、授業時間などです。保護者間のSNSで「今日は休校だね」といったやりとりがされ、メールが届かない保護者は「なんで知っているの」となりました。それを保護者仲間に聞いたところ、学校の連絡用メールの登録不備に気付いて、未登録の保護者が登録してくれました。
保護者との連絡手段の確立が必要になったわけですね。
そうですね。スマートフォンがかなり普及していますので、連絡方法としてはスマホのアプリを考えました。アプリ化は当り前になっていますし、安定稼働している印象がありました。また、メールアドレスの有無や変更に関係なく連絡が取れることも重要でした。
他社と比較して圧倒的に安いコスト
すると、スマホのアプリで保護者と連絡を取る手段を探したのですね。
2021年4月から探し始めたところ、思っていた以上にたくさんありました。最初は数社に見積りを取れば良いな、と思っていたのですが、数社ではなく数十社という企業で同様のサービスを行っていました。
Webサイトの閲覧で10社程度をピックアップして、合う・合わないなど機能面も含めて検討し、資料請求したり、電話で話を聞いたりしました。
かなりの数を比較検討されたのですね。
10社から資料などをもとに検討して、VISH株式会社の「れんらくアプリ」を含む3社に絞りました。
3社には最終プレゼンをお願いし、当校では私の他、事務局のICT担当や関係するメンバーでお話を聞かせていただきました。
その結果、VISH株式会社の「れんらくアプリ」の導入を決定しました。
参加した先生方も「説明が分かりやすくて、いろいろなことがシンプルに伝わってきたのが良かった」と話されています。
どのような要件で比較検討されて、「れんらくアプリ」を選択されたのですか。
本校では緊急連絡を考えて確実に届くこと、災害発生時でも確実に届くことを要件としています。メールは止まってしまったり、届かないこともあります。アプリの場合、仮に不具合があっても、提供企業がアップデートしてくれることで、不具合の解消も進めてくれます。こうしたことを前提に各社を比較検討していきました。
まずはWebサイトの読みやすさ、見やすさのところです。VISH株式会社のWebサイトは利用者の声なども掲載されていて、好印象を抱きました。ただ、あまり先入観を持ってはいけないと思い、全社ニュートラルに拝見しました。
2つ目はコストです。他社と比較して圧倒的に安かったですね。正直なところ、最初は怪しいなと思いました。他社の場合、基本料金は安めに設定してあっても、機能を追加する毎に加算されていきます。実際にお会いして話を聞いても、そうした追加はありません。どうやって経営が成り立つのか、もっと値上げしてもいいんじゃないかと思ったほどです。
ありがとうございます。ただ、値上げの予定はありません。
本当に決めたきっかけは、金額うんぬんよりも、顧客が値上げしたらと思うくらいの内容だということです。
それは「れんらくアプリ」の機能もありますが、営業とのやりとりにもあります。
こちらから「こういう風にできませんか」との問いかけに対して、社内の会議にかけていただいた上で、これはできます、これはできません、をはっきりと伝えてくれます。このはっきりとおっしゃってくれることで、VISH株式会社への信用度が高まりました。
また、問い合わせに対しても、内容をきちんと聞いてくれた上で、これは営業で対応します、あるいはシステムサポートで担当します、とこちらの問い合せ内容を的確に汲み取ってくれました。よくある、とりあえずサポートに回す、といったような対応はありませんでした。
保護者からの欠席連絡は「れんらくアプリ」のみ
「れんらくアプリ」の導入はスムーズに進みましたか。
導入にあたり一番心配していたのは、保護者や担任の先生が使いこなせるかということでした。本校は新しい取り組みをいろいろと行っていますが、変わることに抵抗感がないようにしたいと思いました。
そういう意味では非常にスムーズに導入は進んだと思います。2022年の3月末に「れんらくアプリ」の登録用QRコードを保護者に配布しました。そして登録がまだのご家庭だけに担任からお声がけしました。
現在の「れんらくアプリ」の活用状況を教えてください。
欠席連絡については、保護者から本校への連絡は「れんらくアプリ」のみとしています。毎朝8時15分までに連絡を入れていただくようお願いしています。この時間から教員の「朝の打ち合せ」がありますので、その前に欠席状況がわかるようにしたいと考えました。
メール・お知らせ配信は学校からの公文書的なものが中心です。事務局からのお知らせとしては、学費関係や補助金・奨学金のお知らせなどですね。
アンケート機能も活用しています。こちらは行事や保護者会の出欠などがメインです。また、年度末に学校全体を評価していただくアンケートを毎年実施しています。今年度は「れんらくアプリ」で実施するかどうかは、担当者がこれから決めていくと思います。他社のICTシステムにもアンケート機能があるため、そのすみ分けをきちんとしていきたいと考えています。
実際に「れんらくアプリ」を活用している教職員の皆さんに、どのようにお使いかをお聞きしました。
3年生担任
使い勝手はいいと思います。保護者も欠席理由などを入力できるので、単に欠席だけでなく、理由まできちんと書いてくれる方が多いので、連絡の細かさはとても便利だと思います。「れんらくアプリ」は毎朝1回、朝礼の前に確認して、今日の欠席や遅刻者を把握しています。その後、ホームルームに行って、連絡が入っていないのにいない学生がいた場合は、もう一度「れんらくアプリ」で確認します。
8時15分の欠席連絡の締切に間に合わなかった場合は、電話で連絡をいただくようお願いしています。お仕事の関係などで電話ができない保護者もいると思いますので、何かメッセージを残していただける機能があると良いかもしれません。
2年生担任
基本的に欠席・遅刻・早退の確認に使用していますので、それがきちんと確認できるので不便はありません。検索のやり方もシンプルでわかりやすいと思います。同僚に小中学生のお子さんがいる先生がいますが、小学校などでも「れんらくアプリ」が使われているということで、保護者としては連続して使えるので使いやすいのではないかと話されていました。
毎日自分のクラスを見ているのですが、できれば自分のクラスが表示の上位に来るようにできれば、閲覧がしやすくなります。これは学校の問題だと思いますが、教員は「れんらくアプリ」以外に毎朝確認しなければならないシステムがたくさんあります。どこかの画面を開くと全部確認できるようになればいいですね。
事務室職員
メール機能を使用して、該当する保護者だけに資料をお送りしたり、全校向けにお送りしたりしています。今、補助金の申請書類の回収をしている時期なのですが、書類に不備があった場合には「れんらくアプリ」で書類の再提出や追加資料などをお願いしています。昨年度までは不備に対してコメントを入れて、生徒を通じて保護者へお渡ししていました。それと比較すれば事務の手間は軽減されています。
保護者に連絡した後、「れんらくアプリ」はメールを開封したかどうかが分かりますので、確実に保護者に届いていることを確認できる点が安心です。以前のE-mailシステムは開封確認などはできませんでした。また、現在は保護者全員に書類をお送りしていますが、アンケート機能を使用して申請する保護者だけに書類をお送りすることも検討したいと思います。
もっと多くの学校が使用すると良い
「れんらくアプリ」の評価をお聞かせください。
保護者への連絡手段を統一でき、確実に連絡が取れる方法を確立できたことを高く評価しています。
「れんらくアプリ」はとても使いやすく、コストも安価です。もっと多くの高等学校などが使用すると良いと思います。
「れんらくアプリ」ならびにVISH株式会社ヘのリクエストがありましたら教えてください。
本校では担任の先生は閲覧のみ、フル権限があるのは管理職だけと、こまかく権限を設定して活用しています。まだ、活用し始めて間もないですが、実際の運用に合わせて、権限の見直しも行っていく予定です。
権限では、アンケート機能の閲覧に関して権限の付与ができるといいですね。例えば管理職しか閲覧できない、あるいは保健室しか閲覧できないなどです。アンケート内容によってはセンシティブなものが出てくるのでご検討をお願いします。
学校関係は新たにICT機器やシステムを導入する際、先行している学校に見学に行くことがあります。もし見学を希望される学校があれば対応します。
今後も使い方でいろいろとご相談すると思いますので、サポートをよろしくお願いします。