機能充実に合わせて徐々に管理業務のシステム化を進め、今日ではドキュメンテーションにも取り組んでいます
明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園
副園長 福井太人様、事務長 松井光喜様
その他の導入実績
東京都江戸川区の明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園は1952年に開設され、2022年に70周年を向えています。全国でも例が少ない幼稚園と保育園がある園として、一時は新聞や雑誌で話題となりました。副園長の福井太人様と事務長の松井光喜様に「園支援システム+バスキャッチ」の導入と活用例、導入効果についてお話を伺いました。
目次
人間形成の土台を作ろうとする園児を育てる
明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園について教えてください。
2022年は創立70周年にあたります。70年前の1952年4月8日、お釈迦様のお誕生を祝う「花まつり」の日に、明福寺が幼児の真の幸せと、正しい教育の場であることを願って当時は農村地帯であった江戸川区の地に、ルンビニー保育園を開設しました。そして1958年4月には保育園としての認可が下りました。ちなみに園名のルンビニー(Lumbini)は、お釈迦様が生まれたところの地名です。
その後、1965年4月10日に明福寺ルンビニー学園幼稚園の認可がおり、園舎の工事が完成した6月10日に開園しました。幼稚園と保育園が一体化した幼児の教育センターの誕生は全国でも例が少なく、新聞や雑誌で話題となりました。
開設以来、宗教法人で保育園と幼稚園を運営してきましたが、法律に則った運営を行うべく、幼稚園は学校法人として2011年に、保育園は社会福祉法人として2012年に認可を受けました。宗教法人(明福寺)・学校法人・社会福祉法人が共同で運営を行う、教育・保育・子育ての複合施設となりました。
保育園と幼稚園がありますので、1歳で入園する子どももいれば、3歳で入園を迎える子どももいます。当園では単に子どもを預るのではなく、「人間形成の土台を作ろうとする園児を育てる」ことが園の使命と考えています。また、当園の特徴のひとつにPTA活動が盛んであることもあげられます。保護者と園が一緒になって子どもたちを育んでいる一つの証ではないでしょうか。現在、幼稚園は定員175名、保育園は定員125名で、合計60名の教職員が運営にあたっています。
機能の充実にあわせて、徐々に導入
明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園では現在、VISH株式会社の「園支援システム+バスキャッチ」を活用しています。「園支援システム+バスキャッチ」を知ったきっかけを教えてください。
2015年に知り合いの幼稚園関係者から紹介を受けました。さっそくVISH株式会社に連絡を取り、詳しい内容をお聞きしたところ、これは使えそうだし面白そうだと思い導入を決めました。
現在、「園支援システム+バスキャッチ」のどのような機能を活用していますか。
最初は、バスの運行管理から始めました。バスにGPS車載器を載せてバス到着案内メールも活用しています。そこから始めて、欠席・遅刻・バス不要連絡管理、お知らせメール配信、預かり保育管理・保育料管理、当園降園時の打刻・入退質管理、アンケート機能などを活用しています。
ただ、当園ではそれまで人手を介するアナログなやり方ですが、30年~40年に渡り、かなりシステマチックに運営をしてきています。システム化を図るよりはもちろん人手や時間はかかりますが、そのやり方で教職員から大きな不満が出ていたわけではありませんでした。またベテランの教職員も多く、慣れ親しんだやり方を大きく変えることに抵抗があった人たちもいたと思います。
ですから最近導入した園にお聞きすると一気に導入したという話もあるようですが、「園支援システム+バスキャッチ」の機能が充実していくことにあわせて、だんだんと切り換えてきました。
口座振替は活用されないのでしょうか。
当園では銀行口座からの引き落としではなく、以前からコンビニ収納を活用してきました。新しい収納方法については常時情報収集と検討を行いますが、現時点ではコンビニ収納が手数料と業務負荷などを比較してみると、当園には最適と考えています。
幼稚園のシステムで基本業務は一括管理
「園支援システム+バスキャッチ」は幼稚園、保育園ともにお使いいただいているのですか。
そうですね、幼稚園、保育園の両方で導入して活用しています。基本的には幼稚園で導入している「園支援システム+バスキャッチ」で、欠席・遅刻の連絡やメール配信など基本的な管理業務は一括して管理しています。ただし、指導要録は幼稚園と保育園では異りますので、保育園では指導要録に関する部分に関しては、保育園が導入している「園支援システム+バスキャッチ」に必要となるデータを引きついで、指導要録の作成を行っています。
基本的な管理業務を一括して行っている理由を教えてください。
先ほど園の紹介で、もともとは宗教法人で幼稚園と保育園を運営してきたとお話しました。その頃はいまの子ども園のように、幼稚園と保育園の園児たちがさまざまな活動を一緒に行っていました。現在では、法人として別法人になっていますので、園舎も別で活動しています。
ただ、2020年に新型コロナウイルス感染症拡大にともなう緊急事態宣言や休園要請にともなう対応が典型的な例になりますが、短時間で判断をして、すべての保護者にメールで連絡を行う必要が出て来ることがあります。これは台風など自然災害も同様です。全国の園の皆さんも経験したと思いますが、緊急時のメール配信は1回ではなく、何回も何回もありますし、突然にということもあります。至急保護者に連絡をしなければならない場合、幼稚園と保育園から保護者への連絡機能を別々に管理していたとしたら、少なくとも倍の時間が必要になります。また、すべての保護者に伝わる時間も余計にかかってしまうと思います。
確かにコロナ禍における各種連絡はいち早く知りたいと思う保護者が多いですね。
その通りです。同じ名前の幼稚園と保育園の保護者には、特に緊急の連絡メールは同時にお送りしたいと考えています。ですので、基本的な部分は幼稚園の「園支援システム+バスキャッチ」で運用しています。
保育の見える化で先生にも成長して欲しい
2021年からはVISH株式会社も連携している株式会社スマートエデュケーションの「きっつ(KitS)おうちえん」を導入し、ドキュメンテーションを作成し、保育の見える化にも取り組まれていますね
そうですね。2021年はドキュメンテーションの初年度ということで、作成についてはクラス担任に任せていました。それまでは手書きで行ってきましたので、手描きを入れたいという先生には、それも許可していました。ですから、手書きのものはPDF化して見ていただいていました。
2022年からは手書きはやめて、すべて「きっつ(KitS)おうちえん」でドキュメンテーションを作成するやり方に変えました。ドキュメンテーションのフォーマットも統一していますので、その中で子どもたちの活動を表現して欲しいと考えています。
「きっつ(KitS)おうちえん」でのドキュメンテーション作成、保育の見える化の効果はいかがですか。
保護者にとっては、保育の見える化により普段見ることができない園での子どもたちの活動を見ることができますし、連続性があります。それにより、園の教育方針であったり、やり方に対して理解が進むことを期待しています。
もう一つの効果として期待しているのは、先生たちの子どもたちへの見方が変るのではないかということです。ドキュメンテーションを作成するには子ども一人ひとりをきちんと見なければなりません。一人ひとりに合わせた写真とコメントを作成するには、子どもたちのよいところ、がんばっているところを積極的に見ていく必要があると思います。
それにより、先生たちの成長にもつながるでしょうし、子どもの長所をきちんと把握できるいい機会になればと考えています。
使い忘れている機能のサポートに期待
「園支援システム+バスキャッチ」に対してのリクエスト、VISH株式会社への要望がありましたらお教えください。
定期健康診断の結果や歯科検診の結果を「園支援システム+バスキャッチ」で記録できないものかと考えていました。いまは、各園児の自由メモに記入をしています。という話をさきほどしたら、園児の活動報告機能に記載できることを教えてもらいました。また、機能としての充実を図るとのお話しでした。2022年度は新学期が始まって1ヵ月半経っていますので、こちらには来年度から取り組もうと思います。
また、指導要録の年の差し込みですが、申請書類は元号なので、選択肢として元号がでるようになると助かります。
「園支援システム+バスキャッチ」については、早い時期に導入したと思いますが、徐々に使用機能を増やしてきましたので、見落としている機能や、使い忘れている機能もあるかと思います。そうした部分のサポートと、ご提案に期待しています。
明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園様、本日はお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。
幼稚園・保育園・認定こども園向け「園支援システム+バスキャッチ」にご興味を持って頂けるようでしたら、お電話やリモートツールを活用したデモを実施致します。また、無料の資料発送も行っておりますので、ご用命の際は下記のフォームよりご依頼ください。
- 明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園のホームページ https://lumbi.ed.jp/
取材日時 2022年5月